こんにちは、Hikaruです。
最近学士編入と再受験に関して聞かれたこともあって、改めて記事にしてみようと思いました。
僕自身は経歴が編入にかなり有利になると思ったので編入にしましたが、再受験した場合についても考えてみました。
それではいってみましょう!
目次
なぜ編入を選んだのか
僕は大学院在学時に編入することを決めたのですが、当時は生物系の研究をしていました。
生物系の大学院入試のために「essential細胞生物学」、もしくは「The Cell」を使用して勉強するのがほとんどだと思いますが、僕もエッセンシャルを学部時代に一通りやっており、院試のために勉強しなおしました。
学部生時代には院試休みなるものが1ヶ月弱くらい与えられていましたが、4月くらいから8月の院試に向けてTOEICやエッセンシャル、その他の教科書を用いて勉強を進めていました。(勉強期間は約4ヶ月)
編入することを決めたとき、編入試験に合格していた先輩や大学院の同期などに詳しく話を聞くことができたので、院試の経験が活かせると判断でき、再受験と編入で迷うことはさほどありませんでした。
(でも結構不安でした…。)
院試の時にはほぼミスが許されない試験だと聞かされていたので、かなり詳細にエッセンシャルを読み込んだ記憶があります。
また大学院時代にバイオ系の研究をしていたこと、医学に関連する講義を受講していたこともプラスに働いたと思います。
受験科目や生物系だけでなんとかなるのか、といった詳しい話はnoteに書いていますので、興味がある方はそちらを見てみてください。(Hikaruの編入試験対策と考え方)
実際に問題を先輩や友人からもらってやってみると、まあできそうだなという印象でしたので、編入試験で医学部を目指すことにしました。
再受験にしていたら?
今でもたまに考えますが、もし最終合格できていなかったら…とゾッとすることがあります。
編入試験で合格した友人はほとんどの時間を編入試験の勉強に費やしていましたが、夏頃からは少しずつ再受験の勉強もしていたそうです。
一次試験を突破できたとしても、二次試験で落ちてしまうことも考えてやっていたそうですが、今考えれば僕も多少は再受験用の勉強をしておいた方が良かったかもしれないと思います。
実際は試験に関係している科目だけを勉強していたので、必要最小限の努力で合格できたとは思いますが、落ちていたらと思うと本当に恐ろしいです…
初めは編入試験を受験して、大学院在学期間中に結果が出ればいいかな、と思っていたので、親には本当に心配をかけたと反省しています。
ですが個人的には再受験を選択しなかったのは、結果的に正解だったと思います。
理由を挙げると
A. それなりのレベルまで持っていくことができなかったであろうこと
B. 再受験のためのまとまった勉強時間を確保することができなかったこと
C. 受験校の選定に時間がかかっていたかもしれないこと
が大きな理由になります。
Aは純粋に、数学、理科、英語といった主要科目で医学部受験生に太刀打ちできるような学力を、大学院生をしながら一年未満で養う自信がなかったからです。
もしこれができているなら、高校生の時に医学部に行っていたんじゃないかなと思っていました笑
2も1と関連しますが、僕の場合は「大学院を辞める」という選択肢もありましたが、多くの先輩から「辞めて経歴に穴が開くのは良くない」「編入できなかった場合の逃げ道として大学院も残しておく方がいい」と言われて、自分なりに納得して残っていました。
当時は「辞めてしまって勉強に集中した方が合格しやすいんじゃないか」とも思っていましたが、僕は結果辞めなくて正解だったと思います。
幸いなことに院の先輩のおかげで割りのいいバイトにありつくこともできたので、研究をしながらお金をある程度もらうこともできました。
そのおかげで普通にバイトをするよりはかなり自分のために時間を使うことができたと思います。
またある程度忙しい中勉強をすることで精神的な健康を保てた気がします。
一人で不安を抱えて勉強をずっとしていると病んでいた気がするので、その点大学院で毎日人とある程度の関わりやタスクをこなしながら勉強した方が僕には合っていました。
Cは個人的にすごく大きな問題で、そもそも編入試験では限られた大学だけしか受験することができません。
一方再受験するとなると制度的には日本全国の大学を受験することができるようになります。
僕が編入しようと思ってた2019年は医学部の不正入試が大きく取り上げられていたタイミングでした。
不正が明らかになっているような私立大学を受験するつもりは元々ありませんでしたが、国公立大学でも同じようなことがないとは言えないですよね。
大学側としても若くて県に残って働いてくれる臨床医が欲しい、とか考えていると、そういった差別があまりない大学はどこなのか、難易度が大きく上がる大都市の大学しか無理なのか…など考えることがかなりあったと思います。
編入がその点明らかであるか、と言われると答えはNOですが、それでも選択肢が少ない分、自分で調べるのは楽でした。
また再受験にしてしまうと、何よりも「ここの大学で学びたい!」「このエリアに住みたい!」という医学と関係のない願望が受験校選びに少なからず作用してしまう気がしたので、最初から選択肢がほぼ与えられていない編入で僕は良かったなと思います。
(優柔不断な性格でこんなことを言っている割に、地方大学は嫌だなと編入後は思っていますが…笑)
以上の点から考えても、僕は一年以内の勉強で合格することはできず、再受験だと医学部に合格するまでに少なくとも数年はかかっていたと思います。
本当によかった…
経歴が全てではないが、活かせるなら編入!
生物系や医学系の大学院に在籍していた方には、特に僕は編入試験をお勧めしています。
そうでなければ成功しないか、と言われるとそんなことはありませんが、やはり自分の専門分野で受験できるというのは大きなアドバンテージになると思います。
文系から編入!みたいな方もいらっしゃいますし、友人にもいますが、本当に努力したんだろうなという感じを受けますので、僕とは編入試験に対する時間のかけ方や意気込みがまた違った感じですね。
そういった方でも合格することはできると思いますが、その方法はそういう人たちの体験記などをみて自分が再現できるかどうかを考えてみるといいかもしれません。
まとめると、受験する大学やバックグラウンドによっても難易度が変わりますが、個人的には何かアドバンテージにできるものがあるなら再受験よりも編入試験の方がいいと思っています。
まとめ
- 僕は編入試験を選んでいなければ、合格するまでにもっと時間がかかっていたと思う(一年以内では無理)
- 自分の能力やバックグラウンドが編入に活かせるかを考えてみる
- あまりバックグラウンドが活かせなくても合格している人はいる
最近編入試験に関する話を教授としたり質問を受けたりで、こんな感じの記事を書いてみました。
いくつかの要素を見ていき全てを鑑みた上で僕は編入試験を受けるという選択をしましたが、一つだけで判断しなくてよかったと思います。
「私の経歴は〜だから編入に向いてないと思うんです。」「私は文系なので、、、」などといったお声をいただいたりすることもありますが、別に文系だろうと経歴がどうであろうと合格を出してくれる大学はあると思いますよ。
ただ合格点等を出さなかったりブラックボックス化されているところもありますので、そういうところの受験は避けるという前提ですが…
編入試験の僕の考え方や受験して損したなあと思う大学とか、詳しくnoteの方に書いているので、もし興味がある方がいればそちらを見てみてください。(Hikaruの編入試験対策と考え方)
ではまた次回!