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編入?再受験?どちらを選ぶべき?

医学生

こんにちはHikaruです。

医学部再受験では頻繁に話題になりますが、私なりに編入に向いている人について書いていきたいと思います。

それでは行ってみましょう。

目次

医学部に入るためには再受験か編入か

まず社会人や大学生、大学院生が医学部に再入学しようと思った場合、選べる選択肢は主に二つです。

一般入試を受験し医学科に入る or 編入試験を受験する のどちらかでしょう。

この二つは大きな違いが何点もあり、どちらを選択するかも入学までの時間を大きく左右するといっても過言ではありません。

そのため二つの違い、メリットやデメリットをよく考えて選択する必要があります。

それでは再受験と編入試験でどんな点が異なるのでしょうか。

再受験と編入試験の違い

入学時期

再受験を選択した場合他の一般性と同じく一年生から始めなければなりませんが、編入試験で入学した場合は二年生もしくは三年生から始めることができ、卒業までの期間を少しだけ短縮することができます。

医学部に入り直す場合、できる限り医師として早く仕事を始めたいものだと思います。

そういう意味では編入試験で入学することで医学生としての時間を短くできるのは大きなメリットになるでしょう。

また一般受験で入学した場合は必修になっている一般教養などの講義を受講する必要がないことも大きいと思います。

試験科目数

再受験を選択した場合、センター試験では数学IA・ⅡB・理科二科目・英語・国語・社会一科目の七科目、さらに二次試験で数学・英語・理科等の試験を必ず受けなければなりません。(今年からはこれまでのセンター試験と異なるようです。)

編入試験の場合、主に生命科学と英語、さらに物理や化学をやるかどうかという選択肢が与えられます。

試験科目の少なさ考えると編入試験の方が負担は少なそうですが、生命科学で問われる範囲は膨大であり、全てを網羅しようと思うと相当な時間が必要になってきます。

しかしこれは再受験でも同様で、大学に入学して日が浅い人以外はほぼ一から始めなければならないかもしれません。

時間は非常にかかると思います。 向いている人のところにつながりますが、再受験に至るまでのバックグラウンドを生かせるかどうかが大きな鍵になってくると思います。

試験内容

再受験でも編入でも英語試験は出題されますが、一言で英語と言っても内容は全く違う場合があります。

再受験では物語や論述をベースに問題を解いていくことが多いと思いますが、編入試験で問われる英語試験の多くは科学論文を題材としたものになっています。

生命科学についても同様で、各大学は漠然と「生命科学」としているため、その範囲はとてつもなく幅広いものになっていると思います。

また知識を問う問題ばかりでなく、大学によっては実験結果から考察させるような問題も出題されます。

非常に面倒なことに編入試験では過去問が公開されていない大学も多いので、過去問を集めることも苦労するかもしれません。

そういう意味ではやらなければならないことがある程度決まっていること、過去問等に簡単にアクセスできること、などから再受験の方が勉強を進めていきやすいと考えることもできると思います。

経歴を生かせるかどうか

次にこれが最も重要になってくると思いますが、医学部入学に至るまでの経歴を試験に活かせるかどうかという点です。

再受験でももちろん経歴を聞かれると思いますが、中には再受験生に非常に厳しい対応をとっている大学もあります

数年前に問題になりましたが、多浪や再受験生、また女子学生に対し差別を行なっていた大学があることが明らかになりました。(医学部不正入試問題)

再受験では受験できる大学の数が決まっており、国公立では前期後期で合わせて2校までしか出願することができません。

そのため再受験生に寛容でない大学を受験してしまう場合ももちろん考えられ、数少ないチャンスを潰してしまうかもしれません。

一方で編入試験では日程の重複がない限り、何校でも受験することができます

基本的には大卒者であれば受験資格はありますが、研究などで素晴らしい成果をあげている、博士持ち等これまでの経歴を存分に活かせる場合もあるかもしれません。

しかし編入試験でも差別に近いものはあると思っています。

性別や年齢による差別を行なっていると言われている大学も存在するようですが、私が実際に感じたのは年齢と経歴です。

編入試験では例え成績開示を行ったとしても、細かい評価基準まで明かしてくれることはないと思います。

例えば一次試験についても、阪大のような純粋に試験の成績で評価する大学もあれば、一次試験や課題作文とともに「提出した書類をもとに判断する」と濁している大学もあります。

これを「差別」と捉えることができるかどうかはわかりませんが、最悪の場合されていてもわからないですよね…

そういった意味で、編入試験で複数の大学を受験することができるのは大きなメリットであると感じています。
(差別による不利益等を避けることのできる選択肢(大学)が少なくとも一つ以上あればですが。)

とにかくこれまでの経歴を生かせるかどうか、また受験に不利に働かないか、ということを考えなければなりません。

編入試験に向いていると思う人

それではどんな人が編入試験に向いているのでしょうか。

私の考える編入試験に向いている方は

  • 理系の大学院を卒業、または卒業予定の方
  • 特に生物系の研究をしていた方

です。

理系の大学院を出ていると、少なくともそれなりの数の科学論文を読んでいるはずです。

そういった経験は編入試験の英語で問われる科学論文読解にプラスに働くのではないかなと思います。

また生物系の研究をされている方であれば、大学院試の際に生命科学の勉強をされているはずです。

分子生物学や細胞生物学、免疫学、生化学などを中心として構成される生命科学の勉強を一から始める必要がなく、足りない知識を補っていくような形で勉強を進められるのではないでしょうか。

これらの条件を満たしている方は再受験を選択するよりも勉強にかける時間は大幅に短くなるでしょう。

また経歴も活かすことができるのではないでしょうか。

例えば「生物の研究をしていて医学に興味を持っていくようになった。医療に貢献する臨床医・研究医になりたい。」と思うことは不自然なことではないと思います。

しかしだからと言って文系の方が合格できないと言っているわけではありません。

私の編入の同期でも文系の方は数人いますし、さらに文系でも勉強開始から一年以内に最終合格している方もいらっしゃるようです。

あくまでも私の考えでは「理系院卒で生物系」であるなら編入試験を選んだ方がいいのではないか、ということです。

まとめ

  • 試験科目や内容、卒業時期等を考慮して自分に合った道を選ぶべき
  • 理系院卒で生物系の研究をやってた人は編入オススメ

今回の記事はなかなか重い内容でしたが、いかがでしたでしょうか。

これまで編入には縁がないかな、と思っていた方も、よくよく考えてみると編入試験の方が向いているかもしれません

皆さんの中で少しの自信につながったり、改めて考えるきっかけになることができたなら満足です。

また再受験と編入の二刀流でいく!という方がたまにいらっしゃいますが、それについてはまた別の記事で私の考えを伝えることができれば、と思っています。

今後は重い内容の記事ばかりではなく、たまに軽い内容の記事も書いていきたいので飽きずに見ていただければと思います笑

それでは!

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